Economy and Society

Ryotaro Takahashi Seminar(P)

New recruitment

Introduction

高橋涼太朗ゼミは、日本が抱えるさまざまな問題を財政社会学の観点から研究することを目的としています。輪読やディスカッションを通じ、経済・社会・政治にかかわる諸問題や概念をラディカルに検討しながら、グループ研究を進めます。研究テーマは地方財政、移民、民主主義、ジェンダーなど、自由に設定できます。必要に応じてフィールドワークも実施します。
研究成果は、夏に開催される十を超える大学が参加する合同ゼミで報告します。また、希望があれば、他大学や他学部とのインゼミや三田祭論文、その他の懸賞論文への投稿も行うことが可能です。
高橋涼太朗ゼミは、2025年度に新設される新しいゼミナールです。みなさんと一緒に学び、考え、ゼミを築いていけることを楽しみにしています。

Professor

Takahashi Ryotaro

今から30年ほど前まで、日本は小さな政府にもかかわらず所得の平等を享受してきました。いわゆる一億総中流と呼ばれる状況です。しかし、一般的に小さな政府は再分配機能が弱いと考えられています。それにもかかわらず、なぜ当時の日本は所得の平等を実現できたのでしょうか。この謎を解き明かすために、私は財政社会学の観点から日本財政を研究してきました。
 現在は、「平等」を特徴とする小さな政府がいかに形成されたのか、そしてその形成の背後にある財政制度が現代日本にどのような影響をもたらしているのかについて関心を持ち、研究を進めています。